ペロブスカイト太陽電池の市場の拡大

新栄電子計測器株式会社は、地球温暖化を防止し、脱炭素社会を実現するために新たな取り組みに注力します。

 

東日本大震災による原発事故、電力不足問題の対策として、太陽光パネルの普及促進、そのための発電量の計測、不具合の検知の測定器に注力をしてまいりましたが、近年開発され、市場への流通が期待されている新しい太陽光発電の装置「ペロブスカイト」に着目し、その普及に貢献できる発電量測定や不具合の検知の測定器の開発に取り組んでおります。

ペロブスカイト太陽電池は、用途や目的に応じてさまざまな市場の拡大が想定されています。

たとえば、軽量でフレキシブルなタイプは、ビルの壁面や耐荷重が小さい工場の屋根などにも設置が可能で、太陽光発電の導入量の増加が見込まれます。すでに開発に一定の進展が見られ、今後は量産化に向けた製造技術の開発を進めるとともに、サプライチェーン構築と初期需要創出がカギとなります。

屋内・小型タイプは、IoTデバイスなど比較的小型な機器類に貼ることができます。こちらも、新たな市場への展開が期待できます。

また、超高効率型は、設置面積の制限などから高いエネルギー密度が求められる分野、たとえば交通や航空などの面でも利用が期待されています。低コスト化や、高い耐久性など、量産化へのハードルはまだ高い状態ですが、将来的な市場ニーズは高いと考えられます。

近年は海外でも開発競争が激化していますが、日本は技術開発において世界最高水準に位置しており、製品化のカギを握る大型化や耐久性の分野でもリードしています。